彼女の視覚、聴覚、嗅覚、味覚、觸覚。すべてとつながる。禁斷の想いに觸れた鮮烈なる青春ストーリー。 「――見つけた。彼女だ」七年前からずっと、水上瞬は見知らぬ少女の五感を共有し続けていた。 勝手に頭の中に流れ込んでくる、見えるはずのない景色と聞こえるはずのない音。 瞬が一方的に受信するのは、実在するかどうかも分からない少女の、喜びや痛みや『秘密』だった。 修學旅行中に出會ったひとりの女の子を見た瞬間に“彼女"だと確信した瞬は、怯えられて遠ざけられながらも近づいていくのだが……。 紫陽花に囲まれた古都鎌倉を舞臺に、志茂文彥×椎名 優(yōu)のコンビが贈る、禁斷で鮮烈なる青春ストーリー。
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