作品介紹

中世真言僧の言説と歴史認(rèn)識(shí)


作者:佐藤愛(ài)弓     整理日期:2017-02-19 23:52:04


  歴史敘述という営為の機(jī)能を探る
  鎌倉(cāng)時(shí)代末期から南北朝期という変革の時(shí)代に、天皇?武家などの世俗権力と積極的に関わり、自らの法流を護(hù)持し、後世へと伝授した真言僧栄海。
  その政治的?宗教的営為を支える背景には、連綿と伝えられる「知」の寶庫(kù)たる文庫(kù)があった。
  文庫(kù)に伝持される聖教などの各種史料に殘された栄海の活動(dòng)、そしてそれらと密接な関係を持つ著述?編纂という営為を総體として捉え、時(shí)代と社會(huì)の中に位置づけなおすことにより、當(dāng)時(shí)の歴史認(rèn)識(shí)と歴史を物語(yǔ)ることの意味を明らかにする。
  文學(xué)?歴史學(xué)?文化史という既存の枠組みを越え、立體的な歴史像を描き出す畫(huà)期的成果。
  推薦文 石塚晴通(北海道大學(xué)名譽(yù)教授)
  本書(shū)は、鎌倉(cāng)時(shí)代から南北朝期の政治と結(jié)びつき密教活動(dòng)を展開(kāi)した栄海の全貌を、第一次資料の丁寧な読み解きに基いて解明した労作である。著者とは専門(mén)分野を異にする(著者は國(guó)文學(xué)出身、筆者は國(guó)語(yǔ)學(xué)出身)が、勧修寺調(diào)査等において共同作業(yè)を重ね原本重視の研究法を共有して來(lái)た。日頃の著者の精進(jìn)を知る一人として、本書(shū)の刊行を慶び大方の精読を期待申し上げる次第である。
  推薦文 上島享(京都大學(xué)準(zhǔn)教授)
  歴史家にとって、『真言伝』の作品研究なら手に取る必要はなかろう。文學(xué)作品としてさほど高い評(píng)価を與えられてこなかった『真言伝』を中心に據(jù)えることで、説話文學(xué)史を組み替えようとするのが本書(shū)である。作品論にとどまらず、時(shí)代や社會(huì)を射程に入れた中世文化論といっても良い。もちろん異論はあろう。ただ、中世文化を論じる上で、本書(shū)第1部(総論)での議論を知っておくことは必要である。

作者簡(jiǎn)介:
  序
  一 本書(shū)の構(gòu)成
  二 栄海の活動(dòng)の同時(shí)代的?社會(huì)的意義
  第一部 総 説
  第一章 王朝を懐古するということ
  はじめに
  一 説話集の生成と変容―研究史の把握と展望―
  二 中世文學(xué)の生産者
  三 〈王朝喪失〉と説話集
  むすび―喪失という矜持―
  第二章 〈王朝なるもの〉を描くこと―その政治性―
  はじめに
  一 文化の理想が平安王朝社會(huì)であり続けること
  二 貴族、僧侶の文化的活動(dòng)の評(píng)価をめぐって
  三 王朝的権威の分割保持
  四 文化の政治性
  おわりに
  第三章 仏法史を語(yǔ)る時(shí)代―王権との関わりを中心として―
  はじめに
  一 鎌倉(cāng)時(shí)代後期の仏法史敘述
  二 栄海の著作と王権
  三 南北朝期の真言僧
  四 栄海の活動(dòng)と王権
  五 僧侶の側(cè)からみた密教興隆
  六 『真言伝』の特質(zhì)
  おわりに
  第二部 慈尊院栄海の活動(dòng)と言説
  第一章 慈尊院栄海評(píng)伝―その活動(dòng)と著述―
  はじめに
  一 三つの栄海伝
  二 出自と受法
  三 後宇多院灌頂
  四 関東住の記録
  五 正和三年の如法愛(ài)染王法
  六 後醍醐天皇への俗體灌頂
  七 『真言伝』の編纂
  八 『真言伝』編纂當(dāng)時(shí)の栄海
  九 建武の新政期の栄海
  十 建武の新政崩壊後の栄海
  十一 北朝と栄海3
  十二 室町幕府と栄海
  十三 怨霊の時(shí)代
  十四 『釈教三十六人歌仙絵』
  おわりに
  第二章 栄海と鎌倉(cāng)幕府―『具支日記応長(zhǎng)元年五月』を中心として―
  はじめに
  一 伝本および観智院本の書(shū)誌について
  二 関東下向と永福寺の修理
  三 北條貞時(shí)の助成
  四 灌頂を支えた僧侶たち
  五 他の資料から窺える関東での栄海
  おわりに
  〔『具支日記応長(zhǎng)元五月二通裏 院主』(東寺観智院金剛蔵聖教第二三八函第二號(hào))部分翻刻〕
  第三章 栄海と室町幕府―『御修法事』を中心として―
  はじめに
  一 『御修法事』について
  二 二間観音について
  三 『滅罪講式』について
  おわりに
  〔『御修法事』(東寺観智院金剛蔵聖教第二三二函第二四號(hào))翻刻〕
  附 資料紹介 「貞和二年十月八日前僧正栄海自筆譲狀」について
  〔『貞和二年十月八日前僧正栄海自筆譲狀』(勧修寺聖教陰函三〇號(hào))翻刻〕
  第三部 寺院における言説とその機(jī)能
  第一章 慈尊院栄海における政治と言説
  はじめに
  一 後宇多の灌頂
  二 神護(hù)寺の寶物
  三 鳥(niǎo)羽寶蔵創(chuàng)始の言説
  おわりに
  第二章 鳥(niǎo)羽寶蔵と勧修寺流
  はじめに
  一 鳥(niǎo)羽聖教の閲覧と書(shū)寫(xiě)について
  二 鳥(niǎo)羽寶蔵の同時(shí)代的意義―禪助との関係において―
  三 「鳥(niǎo)羽聖教」の変容
  おわりに
  第三章 真言僧における夢(mèng)の機(jī)能について
  はじめに
  一 感夢(mèng)ということ
  二 感夢(mèng)の內(nèi)容
  三 真言僧における灌頂の夢(mèng)
  四 師が夢(mèng)を見(jiàn)る作法
  五 その他の灌頂の場(chǎng)の夢(mèng)相
  おわりに
  第四章 聖教に夢(mèng)が記されること―栄海の十二の夢(mèng)―
  はじめに
  一 『真言伝』における霊験
  二 栄海が記した十二の夢(mèng)
  おわりに
  附 資料紹介 『小野六帖事』について―伝授にまつわる物語(yǔ)―
  はじめに
  一 書(shū)誌
  二 本文の內(nèi)容とその特徴
  おわりに
  〔『小野六帖事』(仁和寺塔中蔵第一七函第二七號(hào))翻刻〕
  第四部 慈尊院栄海の著作世界
  第一章 『真言伝』からの問(wèn)題提起
  一 『真言伝』の説話研究史的位置づけ
  二 冒頭話の問(wèn)題
  三 『真言伝』の構(gòu)成
  四 跋文について
  五 『真言伝』の歴史認(rèn)識(shí)
  第二章 『真言伝』の文獻(xiàn)學(xué)的研究 附 三本対!赫嫜詠弧唬ê敕ù髱焷唬
  はじめに
  一 観智院A本について
  二 観智院B本について
  三 三本の比較
  おわりに
  附 三本対!赫嫜詠弧唬ê敕ù髱焷唬
  第三章 『真言伝』の本文の特徴について―関連資料との比較から―
  一 『真言伝』における往生ということ
  二 相応伝の形成について
  三 浄蔵伝の形成について
  第四章 『真言伝』の世界像―各伝の繋がりから―
  一 菅公の怨霊と承平?天慶の亂をめぐって
  二 『真言伝』における仏法と王法―摂関家関係説話を中心として―
  三 『真言伝』における天狗
  四 密教僧と戦亂―調(diào)伏記事を中心として―
  おわりに
  第五章 栄海編『釈教三十六人歌仙絵』の作品世界
  一 『釈教三十六人歌仙絵』の編纂について―栄海における和歌と國(guó)家―
  二 『釈教三十六人歌仙絵』の構(gòu)想―歌學(xué)注釈書(shū)との関係から―
  第六章 栄海作講式の世界
  一 南北朝の騒亂と『滅罪講式』
  二 勧修寺蔵『題未詳講式』について
  〔勧修寺蔵『題未詳講式』(勧修寺聖教內(nèi)函一五號(hào))翻刻〕
  三 栄海臨終―『弘法大師講式』について―
  〔『弘法大師講式』(東寺観智院金剛蔵聖教第一三二函第五號(hào))翻刻〕
  終 章
  あとがき
  初出一覧
  索 引
  書(shū) 名
  人 名
  事 項(xiàng)

目錄
  佐藤愛(ài)弓(さとう?あゆみ)
  1970年生まれ。名古屋大學(xué)大學(xué)院文學(xué)研究科博士課程修了。天理大學(xué)文學(xué)部準(zhǔn)教授。博士(文學(xué))。専門(mén)は日本中世文學(xué)。
  佐藤愛(ài)弓(さとう?あゆみ)
  1970年生まれ。名古屋大學(xué)大學(xué)院文學(xué)研究科博士課程修了。天理大學(xué)文學(xué)部準(zhǔn)教授。博士(文學(xué))。専門(mén)は日本中世文學(xué)。





上一本:安岳臥佛院考古調(diào)查與研究 下一本:永明延壽と『宗鏡録』の研究

作家文集

下載說(shuō)明
中世真言僧の言説と歴史認(rèn)識(shí)的作者是佐藤愛(ài)弓,全書(shū)語(yǔ)言優(yōu)美,行文流暢,內(nèi)容豐富生動(dòng)引人入勝。為表示對(duì)作者的支持,建議在閱讀電子書(shū)的同時(shí),購(gòu)買(mǎi)紙質(zhì)書(shū)。

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