教會(huì)の養(yǎng)い子だったラウルは、領(lǐng)主シェミハザ伯爵の嗣子イオアンと出會(huì)い、侍者となり、城の中で暮らすようになった。そこは、いままでの平穏な日常と違い、確執(zhí)や陰謀―イオアンの母は、自らの境遇に不満を抱き、騒動(dòng)を起こし、伯爵の弟は、近隣のマステマ伯爵と謀り、乗っ取りを企てている―といったものが渦巻くところだった。そして、敵が急襲するなか、伯爵は、弟と戦い、傷つきながら勝つも、息子を逃がすために自ら城を破壊してしまう。逃げのびたイオアンとラウルは、伯爵家を襲爵する許可を上王から得るため、旅立つが…。吸血鬼と人が共存する世界を舞臺(tái)に、少年と少女たちの未知なる冒険を描く。