「絶望」から「希望」を信じた男がいた。慶國に新王が登極した。即位の禮で行われる「たいしや大射」とは、鳥に見立てた陶製の的を射る儀式。陶工である丕緒(ひしょ)は、國の理想を表す任の重さに苦慮する。希望を託した「鳥」は、果たして大空に羽ばたくのだろうか──表題作「丕緒の鳥」ほか、己の役割を全うすべく、走り煩悶する、名も無き男たちの清廉なる生き様を描く短編4編を収録。
作者簡介
大分県中津生れ。大谷大學(xué)在學(xué)中に京都大學(xué)推理小説研究會(huì)に在籍。「東亰異聞」が1993(平成5)年、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補(bǔ)作となり、話題を呼ぶ。著書に『魔性の子』『月の影 影の!护胜嗓巍词䥽洝单伐戛`ズ、〈ゴースト?ハント〉シリーズ、『屍鬼』『黒祠の島』『殘穢』『鬼談百景』などがある。
目錄
丕緒の鳥
落照の獄
青條の蘭
風(fēng)信
丕緒の鳥
落照の獄
青條の蘭
風(fēng)信